「歌うたいと魔女の恋~聖楽師は運命を奏でる~」

■感想メモ。
「歌うたいと魔女の恋~聖楽師は運命を奏でる~」(夏居あや・一迅社文庫アイリス)
歌うたいと魔女の恋~聖楽師は運命を奏でる~ (一迅社文庫アイリス)
 人が足を踏み入れることのない「間の森」。ホワイトタイガーとともに暮らしていた魔女の娘・フェリシアは、森に迷い込んできた美しい青年・ジェイをかくまうことに。実はジェイは不思議な声を持つ「歌うたい」で、王に仕える「六人の聖楽師」のひとり。城から逃げ出してきたジェイの追手から逃れるなか、フェリシアの前に、亡き母の仲間だと言う魔女たちが現れて…!?音楽と魔法が奏でる、ハートフル・ラブファンタジー。

 1冊でまとまっているのはいいんですけど、設定とかちょっとごちゃっとした印象で、もうちょっとメインふたり+αをじっくり書いて欲しかったなぁと思いました。特に序盤。フェリシアの家で暮らしている場面は、もっと見ていたかったです。
 「六人の聖楽師」のうち4人がモブ同然の演奏要員なのはどうなのかなーと思いますが、下手に逆ハーレムにしなかったのは良かったですね。メイン3人がお互いを指して「○○なひとりぼっち」と言うところや、各所の掛け合いは好きな部分もあったので、全体的には「惜しい」感じの作品でした。

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「XIII番の魔符詠姫」

■感想メモ。
「XIII番の魔符詠姫」(手島史詞・一迅社文庫)
XIII番の魔符詠姫 (一迅社文庫)
 世界が終わる刹那、謎の現象で並行世界へと転移していたキリクとその妹シエラは、常人にはあり得ない霧を操る異能の力を手にすると同時に、他人から血を吸わねば生きられない体質になってしまっていた。生きるために、夜な夜な霧を操り血液を集めるキリク。そんな彼の前に現れたのは、巷で続出する吸血鬼を追う現代の魔術師、13番目の魔符詠姫となったばかりの紅葉だった。互いを敵と知らぬまま出逢った二人だが、紅葉はキリクの正体に気づかずその人柄を気にいって自分の助手に任命してしまうのだが、キリクはいつ正体がバレるかと気が気でなく…。手島史詞が贈る伝奇ラブコメ最新作、ついに登場。

 実は敵対関係なのにそれを隠してヒロインと接する主人公……という綱渡り感が良かったし、主人公の正体バレをうやむやにしたり無暗にだらだら引っ張ったりせず、1冊の中できちんと片を付けたのが好印象でした。お互いを想い合っているのに戦わなければならない、というのは燃えますね!
 シリーズ化しようとすればできるけれど、1冊完結でも綺麗に話がまとまっているのは上手いなぁと思いました。個人的には、富士見ファンタジアの新作より、こちらの方が好みでした。

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切り絵始めました

■最近、切り絵をはじめまして。合間合間にちょこちょこと切っています。

 1作目はポケモン。

 2作目は甥っ子のリクエストで銀魂の銀さんです。

 集中してちまちま切っていくのが結構楽しいです。
 しかしこれにかかりきりだと、積みゲーが全然消化できません……。

■ロストレの参加ノベルの感想です。

「学校の学校」(北里ハナWR)
 メルヒオールのプラノベ。
 「モフトピアで学校ごっことかどうだろう」「たまには生徒役でも」と思い立ってお願いしました。実はメルヒオールのプラノベで、故郷の話ではないものはこれが初だったりします。ほのぼのしてるのも珍しいかもしれません(どたばたしてるのが多いので…)。
 先生役のアニモフが可愛すぎます。もっふもふ。

「【司書室にて】鳴海 晶 (ナルミ ショウ)」(葛城温子WR)
 メルヒオールの参加した、司書NPCさんと一対一の通常シナリオ。
 プレイングは悩んだ末に個人的な質問しちゃって、ちょっと恥ずかしい!と思ったりしましたが、今後の方向性として活かせるお答を頂き、ありがたい限りです。

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「悠久の姫君~宿星は乙女を誘う~」

■感想メモ。
「悠久の姫君~宿星は乙女を誘う~」(矢吹ましろ・一迅社文庫アイリス)
悠久の姫君~宿星は乙女を誘う~ (一迅社文庫 アイリス や 1-3)
 捨て子だった明凛は、出生の秘密を知るため、文官登用試験<科挙>に挑む。しかしなぜか振り分けられたのは、国が秘密で行っている仙人のたまご<仙子>たちの試験だった!?しかも女の子は一人だけ、試験の間は傍若無人な天才仙子・龍苑たち、仙人候補の男性と共同生活をすることに……。いずれ悠久の時を治める姫君になる――そう星詠みに予言された少女――けれど学問への情熱しか取り柄のない明凛の、濃いと運命が今始まる!

 あらすじ等では明凛=悠久の姫君で~というのは明らかですが、本人にはまったく知らされないまま終わっているので、この1冊だけで見れば消化不良と言うか尻切れトンボな感は否めません。もうちょっと巻いていくのかと思ったんですけど、意外に話の進みが遅かったですね……。試験というわりには出てくるキャラが少なめで、無理に逆ハーレムにしようとしてるようにも思われて。一番違和感あったのは、龍苑の手の平返しっぷりですね。いきなりスイッチ入れられたみたいに唐突に態度変わるので、キャラが安定してないなーと。彼の過去エピソードと明凛との関係は割と好みだったのですが。
 もし続刊が出ても、次の試験は~みたいなのが続いて、ヒロイン出生バレ(本人に対して)は最後まで引っ張りそうだなぁという気がしました。

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「人生」

■感想メモ。
「人生」(川岸殴魚・ガガガ文庫)
人生 (ガガガ文庫)
 九文学園第二新聞部に所属する赤松勇樹は、入部早々に部長の二階堂彩香から、人生相談コーナーの担当を命じられる。生徒たちから寄せられた悩みに答えるのは、理系女子の遠藤梨乃、文系女子の九条ふみ、体育会系の鈴木いくみの三人。三者三様の意見はいつもまとまらずに、とりあえず実践してみることになるのだが……。友達、恋愛、勉強、性癖、将来のこと。あなたのありふれた悩みにバッチリお答え! 超☆感性・人生相談開始!! 

 タイトルが潔すぎると思う人生相談なお話。
 文系・理系・体育会系の3人の女の子たちが、持ち込まれた「人生相談」に対して無茶ぶりな回答をし、それを主人公が何となくまともな回答にまとめる……というのが基本になっているようです。合間には相談と3人の回答だけが載っているミニコーナーを挟み、さくさくと読めます。前作の「邪神マニュアル」ほどネタに切れ味がある感じはないんですが、時々急にツボを突いて来たりするのでなかなかに油断なりません。キャベツ太郎にキャベツ入ってない、とか。
 男1:女3という組み合わせなのに、全然ハーレムっぽくないのが個人的に良かったです。

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「カミオロシ弐 人形供養の儀」

■感想メモ。
「カミオロシ弐 人形供養の儀」(御堂彰彦・電撃文庫)
カミオロシ〈2〉人形供養の儀 (電撃文庫)
 人形が持ち主の下に帰ってくる。生徒たちの間で囁かれる噂。玖流は同級生の皐月から人形供養について相談を受ける。燃えるゴミの日にでも出しておけと、玖流は取り合わなかったが、皐月は二階から転落。異様に人形に怯えているという。玉響神社―地元では人形供養で知られた古社である。結局、皐月は供養に訪れたはずなのだが。事故だと切り捨てる玖流に、神社に問題があるのではと憤る美古都。美古都に無理やりお供を命ぜられた玖流は渋々神社へと向かうのだった。神社の説明に不審点はなかった。だが、何か違和感を覚える。そんな玖流たちを待っていたのは皐月の死だった。何かあると探りだした玖流と美古都は、恐るべき秘密へと辿りつくのだが。

 シリーズ第2弾。
 あれ今回は死者少なかったなーと思ってしまった私は色々とダメかもしれません。
 前回よりはストーリーがスマートというか分かりやすかったかなという印象。だからといってホラー色が薄れているわけではなく、やはり人形が家を訪ねてくるのは恐怖を感じるものです。それにしてもこの学校、シリーズ終わるまでに何人生徒が生き残るんでしょうか……。
 玖流と美古都は相変わらず、というか同じクラスになっちゃって。でも玖流の鈍感っぷりというかスルーっぷりを見るに、ふたりのやり取りは急激には変わらなさそうかなぁと。会話しようと頑張ってる女の子たちが気の毒すぎる……。
 二つのものを天秤にかけてどちらを選ぶか。今回はさくっと選んでましたけど、「選べない」2択を突き付けられる日もそう遠くないような気がしました。

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「誰よりも優しいあなたのために」

■感想メモ。
「誰よりも優しいあなたのために」(あきさかあさひ・一迅社文庫)
誰よりも優しいあなたのために (一迅社文庫)
 私は、誰からも必要とされていない人間だった。もちろん研究所にとって不可欠な存在だったはずだけれど、それは一個人であるメイ・オータムをではなく、あくまでも被験体ナンバー5ACを必要としているだけのことに過ぎなかった。そんな私が生まれて初めて経験した、その気持ちとは―これはメイとみまり、二人の少女が描くハートウォーミングな物語。

 被検体として人間らしい扱いをされずに育った少女メイが研究所の外に出て、みまりをはじめとする人々の温かさに触れていくお話。
 地表の9割を宇宙生物に支配されてしまった地球、という過酷な状況。加えて、彼女たちの所属するのが軍であり、いつ戦闘になるか分からない。そんな中での日常ですが、賑やかで笑顔があって。メイがここに来れてよかったな、と読んでいて素直にそう思えました。
 ふたりの少女の物語としては綺麗に着地していて、あたたかな気持ちになれました。読み終えると、いいタイトルだなぁとしみじみ。
 敵の正体等、伏線として残されているものはありますが、ラストのことを考えるに、続けるにはなかなか厳しそうだと思います。

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「まほねーず☆とらいあんぐる」

■感想メモ。
「まほねーず☆とらいあんぐる」(佐々宮ちるだ・一迅社文庫)
まほねーず☆とらいあんぐる (一迅社文庫)
 「おねえちゃんがほしい…っ!」とことん不幸なうえに天涯孤独の寂しい少年・真下遙。バイトをクビになった帰り道、流れ星にそう願った遙は、行き倒れになっていた“まのん”を拾う。助けてもらった礼に「私がおまえの姉になってやろう」と言い出すまのん。しかも彼女の正体は魔法少女だった!さらにおねえちゃんが2人も現れちゃったから、さあ大変!姉萌え魔法少女ラブコメ誕生。

 特に姉キャラが好きというわけでもないので、主人公の「姉好き」「姉へのこだわり」に共感もなく、ただ年下というだけで(まぁ普段の行いも問題があったわけですが)除け者にされたあげく悪役扱いな幼馴染みが気の毒でなりませんでした。ただのやられ役で挽回の機会もなさそうで……。姉3人についてはとりあえず3タイプ取り揃えましたよ、といった印象。ストーリーとしてはキャラ紹介で、設定画もあって気合が入っているようですが、続刊は出るんでしょうかね。
 それにしても、あとがきがキャラ座談会というのが何だか懐かしい感じがしました。

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「片翼の天馬 – 熱砂の巨兵2」

■感想メモ。
「片翼の天馬 – 熱砂の巨兵2」(黒川裕子・C★NOVELS FANTASIA)
片翼の天馬 - 熱砂の巨兵2 (C・NOVELSファンタジア)
 本当に自分は「最後の天馬」なのか?“巨兵”の力を使い、斜指の都を崩壊させたカルスはタラマ中のお尋ね者となる。潜伏先に死の都を選んだ一行だが、奇沙の傭兵隊の襲撃を受け、ジェリンが連れ去られてしまった。奇沙は舟守シーバを追放した因縁の地。カルスたちは死を覚悟してジェリン奪還に乗り込む。一方、四貴では“白天馬”が裏切り者として牢に繋がれていた。来るべき天馬の成熟の刻に、焦る“白天馬”だが…。

 シリーズ第2弾。
 「最後の天馬」であること以外は普通の少年でもあるのに、主人公カルスに課せられた道のりはただひたすらに、険しい。どうしようもない選択を迫られることも多いし、かといって周囲が年相応に甘やかしてくれるわけでもないので(力を貸してくれたりするのも「天馬だから」と言うのが大きいし)、読んでいて胸を締め付けられます。辛いことばかりが続くので、もっとカルスが報われればいいのになと思います。
 全4巻とのことで次が折り返して後半戦。各勢力の行方や、はぐれたキャラたちとの再会を楽しみにしつつ待ちたいです。

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旅のお話

■ロストレイルで参加したノベルの感想をつらつらと。

「シネマ・ヴェリテ」(玉響WR)
 メルヒオールが参加したソロシナリオです。
 選んだフィルムの種類によって上演される映画が異なるという趣向。「追憶」はプラノベ等でよくやってるので今回はスルー、「断罪」は思い浮かばなかったのでパス、「変革」は覚醒経緯を本人がもう一度見たいと思うわけがないと思ったので無し……という消去法で「希求」に。ぱっと見では「追憶」っぽい内容ですが(笑)。
 PCの行く末は分からないですけど、指針のようなものが垣間見えたお話でした。

「ぶつけられたっていいじゃない。だって節分だもの。」(北里ハナWR)
 ニワトコが参加した節分シナリオです。ドMなNPCにさすがのニワトコもびっくり(笑)。
 「せつぶんってなぁに?」という方向で割と好き勝手にプレイングを書いていたのですが、ご存じなPCさんたちに優しく教えてもらえてよかったです。
 「恵方の方角には何がある?」という〆がいいなぁと思います。

「ロストレイルの車窓から」(高幡信WR)
 こちらもニワトコが参加したソロシナリオです。
 「閉鎖的空間が苦手」という設定なのに、ロストレイルに乗ってるのは大丈夫なのか?何か気を紛らわせるようなことをしてるのか?というふとした疑問から発生したプレイングです。要するに「窓の外を見て色々考えている」という話なのですが、妄想大発生してて吹きました(笑)。

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