「異世界の魔法使いがうちに居候中です!?」

■感想メモ。
「異世界の魔法使いがうちに居候中です!?」(にのまえあゆむ・一迅社文庫)
異世界の魔法使いがうちに居候中です!? (一迅社文庫)
 僕、柏木清春の部屋の押し入れを突き破って現れた女の子―奈々子。魔法が当たり前に存在する別世界からやってきたらしいんだけど、そう簡単には信じられないよ。そんな僕の目の前で奈々子は魔法で人形を動かしてみせた!でも、途中で人形はコントロールを失って暴走を始めてしまう。―そう、奈々子は半人前の魔法少女だったのです。果たして僕は奈々子を元の世界に戻してあげられるのか。それともうちにこのまま居座っちゃうの!?まさかの居候系半人前魔法少女ラブコメ。

 前作「鈍感な僕と鋭い彼女」は好きだったんですが、今作は微妙。
 魔法使いヒロインはわりと空気で、主に幼馴染みと生徒会長が主人公を取りあい。作中で起こる問題も、自分たちのせいで起こったものを自分たちで解決する、というスケールの小ささで、特に敵も存在しません。それ自体が悪い、というのではないのですが、話の運び方が行き当たりばったりな感があって……。ラブコメ方面も、生徒会長の参戦がやや強引に感じられてしまいました。女性陣を意味もなく全裸にする(イラスト付き)もどうなんだろう、と……。

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「銀狼王の求婚 箱庭の花嫁」

■感想メモ。
「銀狼王の求婚 箱庭の花嫁」(小野上明夜・一迅社文庫アイリス)
銀狼王の求婚 箱庭の花嫁 (一迅社文庫アイリス)
 エレンシア姫が求婚されたのは、忌み神を宿したと恐れられている、美しく冷酷な王・フレドリクセンだった。けれど、エレンシアにとって彼は、厳しくも優しい初恋の相手。幸せな結婚を夢見るエレンシアだったが、フレドリクセンは力に翻弄され、恐ろしい銀狼王になっていた!彼の『生贄の花嫁』となったエレンシアは、元に戻って欲しいと奮闘するが…。忌み神に蝕まれた孤独で強大な王と、閉ざされた箱庭の姫の心の行方は―。

 暴力的で横暴なツンデレ(でもいつデレに切り替わったのか非常に分かり辛い)な王様もですが、”お姫様の仮面をかぶる”と何故か台詞が全部平仮名になるヒロインにイラっとして、中盤までに何度か挫折しそうになりました。全体的に好印象なキャラがあんまりいないのも辛いところです。王様の設定自体は割と好みだったんですけどねー……。
 北欧神話ベースの架空世界が舞台なのですが、神様の名前や固有名詞等、読者が北欧神話を知っている前提で説明不足に感じられるところも多々ありました。

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「千の魔剣と盾の乙女7」

■感想メモ。
「千の魔剣と盾の乙女7」(川口士・一迅社文庫)
千の魔剣と盾の乙女7 (一迅社文庫)
 ロックの故郷シュリガッハを訪れた一行は、ロックの幼なじみの少女、ノエルと出逢う。海に沈む伝説の都市アルモリカの財宝を探すノエルの夢に共感し、同行を申し出るロック。エリシアは自分の知らないロックを知るノエルの態度にもやもやした感情を抱くが、不満を言いだせず口をつぐんでしまう。そんなエリシアに挑発的な言葉を投げかけるノエル。ロックをめぐる二人の対峙により事態は思わぬ方向に…。アルモリカに待ちうける怪物の影、そして財宝の正体とは一体何か。魔剣ファンタジー、急転の第七弾。

 シリーズ第7弾。
 パーティメンバーを順番にパワーアップさせていく展開(今回はエリシア、次回はフィル)で、良く言えば丁寧、悪く言えば冗長。7冊目ともなれば、ヒロイン3人の立ち位置も固定化されてきているもので、ゲストヒロインがロックにちょっかい出してきてやきもき……も見慣れてしまい、はらはらすることもなく。けして幼馴染みのキャラが悪い、とかそういうことではないのですが……。
 リャナンシーの背景については興味を引かれましたが、それ以外だと安定しすぎていてちょっともの足りませんでした。

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「XIII番の魔符詠姫2」

■感想メモ。
「XIII番の魔符詠姫2」(手島史詞・一迅社文庫)
XIII番の魔符詠姫2 (一迅社文庫)
 夜な夜な街を徘徊しては悪人から血を奪い、魔符詠姫の紅葉やマコトとイタチごっこを続けるキリク。日中は紅葉たちと比較的平和な学園生活を送っていた。ある日、いつものように夜の街を徘徊していたキリクは、見知らぬ魔符詠姫から襲撃される。紅葉よりも果敢で、マコトよりも攻撃的な魔符詠姫の執拗な追撃に逃走もできず追い込まれたキリクだが、別の“ヴァンパイア”によって助けられる。キリクを助けたヴァンパイアの名は良人。こちらの世界へ来る前にキリクの友人だった少年だった。その頃、敵であるはずのキリクと良好な関係を築く紅葉の姿を見て、マコトは自分の正義は本当に間違っていないのか、かつて自分の両親を殺したヴァンパイアの姿を思い起こしながら、深く悩むのだが…。

 シリーズ第2弾。
 この作品世界におけるヴァンパイアは、並行世界から飛ばされてきた人間が変異してしまったものである……というのは読者には既知の設定ですが、作品世界内における”普通の人間”にとってはやはりヴァンパイアという単語によるイメージが先走ってしまうのだなぁと思ったり。そういった点では、マコトの頑なさが段々変化していき苦悩するストーリーラインは良かったです。
 しかし妙にマコトに主人公を意識させてしまう=ハーレム化方向に持っていってしまったのは安易だったような。キリクと紅葉の関係がこの作品の良さのひとつであると思っているので、ハーレム化されてもあんまり嬉しくないです……。
 人間とヴァンパイアとの共存はハードルが高そう。その前に、3巻は出るかどうかも未定みたいなんですけどね。

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「華国神記 – 火焔の宴」

■感想メモ。
「華国神記 – 火焔の宴」(九条菜月・C★NOVELS FANTASIA)
華国神記 - 火焔の宴 (C・NOVELSファンタジア)
 疫から皆を救うために取った行動が春蘭に危機をもたらす。真名を奪った男、仲望の兄・玄楽に所在を捕まれてしまったのだ。緊張に満ちた日々を送る春蘭から仲望はなぜか離れようとしない。そして街中でついにふたりは玄楽と邂逅した!剣をもって兄を迎え撃つ仲望だが…。一方、主を失い苦しい経営が続いていた妓楼に、秋菊こと春蘭の占を条件に宴の依頼がくる。国を貫く陰謀が春蘭を絡め取ろうとしていた!―。

 シリーズ第4弾。
 最終巻を目前に、ついに仲望が主人公らしく……なんですが、今までが今までだったので、正直なところ違和感が(笑)。
 ここにきて、ストーリー収束に必要なキャラが一気に出そろった感。恋愛方面はどのカップルもやっぱりすんなりくっつけられない状況で、皆幸せになって欲しいと思うものの、現状は厳しいままですね。特に主役である春蘭と仲望はどういう結末になるのか、気になるところであります。他キャラは身分差やら立場の差がありますが、彼女らはそれ以上のものがありますしね……。
 最終巻で綺麗にまとまると良いなぁと願いつつ。

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「呪禁の姫と銀の夜叉~秘密のキスは灯りを消して~」

■感想メモ。
「呪禁の姫と銀の夜叉~秘密のキスは灯りを消して~」(石倉リサ・一迅社文庫アイリス)
呪禁の姫と銀の夜叉~秘密のキスは灯りを消して~ (一迅社文庫アイリス)
 妖を封じる“呪禁士”の一族の姫・メイファは、霊力だけはありあまっているのに、術がまったく使えないダメ術者。一方・メイファに仕える天才呪禁士の青年・シェンランは、主を主とも思わない、慇懃無礼な毒舌従者。しかしシェンランは、メイファの体に口付けして霊力を与えてもらわなければ生きていけない運命を背負っていて…!?中華風異世界を舞台におくる、退魔ラブファンタジー。

 シェンランは「慇懃無礼な毒舌従者」というにはちょっとぬるめかなぁと思ったりしましたが、キャラ同士の掛け合いはテンポよく、楽しく読めました。メイファとシェンランの関係も、互いに「この人でないといけない」という明確な設定と持ちつ持たれつな感じが良かったです。灯りを消す理由も微笑ましい。
 ただ表紙で銃を持っているメイファが、本編では単なるエネルギータンク状態で戦闘には役に立たない上に敵に狙われやすいというのと、ピーちゃん(ピーター)だけ何だか浮いてるなぁというのは気になりました。
 全体的には、細々とした伏線も回収して、上手にまとめていたように感じられました。

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がっつりと

■溜まっていた感想を一気に更新しました。
 いつもは1pに収まる分(10件)以内に留めるのですが、放っておくとまたいっぱい溜まりそうなので……。

■最近、自宅にたい焼き機(というのか)があることが判明したので、たい焼きを焼くのにはまってます。

 最初はこしあんのみ、今日は自作したカスタードクリームのみの中身で作ったのですが、家族にはこしあんの方が好評な様子でした。
 弟に「2個食べたら2個ともクリームだったから外れかと思った」とか言われたし(笑)。
 クリームも美味しいんですけどね……。

■ロストレで参加したシナリオの感想です。
「桜音茶話~薄紅の簪~」(天音みゆWR)
 ニワトコで参加したシナリオです。
 NPCとのお花見なんですが、過去にはパーティシナリオでお花見したことがあったなぁと思い返しながらプレイングを書きました。
 植物なPCが花見をする、というのがなんとも不思議な感じで(笑)。
 夢幻の宮さんと仲良くなっているのににやにやしつつ、ほのぼのしたノベルでした。

「闇色断章、第0詩篇より。」(夢望ここるWR)
 メルヒオールで参加した企画シナリオ。 
 ミスタ・テスラでの事件を解決するシナリオですが、参加者が以前のミスタ・テスラの子育てシナリオとまったく同じ、というのが不思議な縁です。
 そのおかげで、オートマタの子供たちも登場していました。イーリスとの仲が通常運転過ぎます(笑)。
 推理は少し頑張ってみたんですが、ひとつは当たったものの、ひとつはミスリードに見事に引っ掛かってました。まぁひとつでも当たっただけで良しということで。
 にしても、戦闘でこんなにボロボロになったのは初めてですね。

「望郷の繭、仮初の――。」(菊華伴WR)
 メルヒオールの参加した企画シナリオ。そして私が申請して初めて受理された企画でもあります!
 故郷への帰属を願うばかりに、幻の故郷に囚われてしまったNPCツーリストを救出するシナリオ。企画を考えたときは「再帰属とは…」というのが頭にあった記憶があります。自分たちの故郷の幻に触れ、それでも前へ進む。前進する力をくれたノベルだったなぁと。 
 参加して下さった皆さん、ありがとうございました!

「【シネマ・ヴェリテ】虹彩パラディグム」(玉響WR)
 メルヒオールの参加した企画シナリオ。
 ソロシナリオに登場する「シネマ・ヴェリテ」にあるという7本目の幻のフィルムを捜索するお話です。映画技師さんの片づけ下手っぷりに親近感を感じているメルヒオールなのでした。散らかし魔に片付け&捜索をやらせるとは…と思ったりしたものの、他PCさん方の助けもあり何とかなった模様。フィルムは残念ながら見つかりませんでしたが、楽しいシナリオでした。

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「盗賊プリマと憂鬱な王子様~コメディア・デラルテの舞姫~」

■感想メモ。
「盗賊プリマと憂鬱な王子様~コメディア・デラルテの舞姫~」(高丘しづる・一迅社文庫アイリス)
盗賊プリマと憂鬱な王子様~コメディア・デラルテの舞姫~ (一迅社文庫アイリス)
 「そなた、わたしを盗みださないか?」表では仮面喜劇団“暁の女神団”の舞姫、しかし裏では義賊として盗みを働いている少女、ルジィチカ。そんなある日、彼女が盗みに入った貴族の別荘にいたのは、なんとこの国の王子様・パヴェルだった―。傀儡王子と噂され、表舞台から遠ざけられていたパヴェルは、ルジィチカに外の世界に連れ出してほしいと頼む。盗賊と王子様、出会うはずのなかったふたりは、次第に惹かれあい…!?恋の仮面喜劇、開幕。
 
 ストーリーに入る手前で説明が少ないまま用語がごちゃごちゃっと出てくるので、そこでまず躓いてしまいました。耳慣れない・覚えにくいカタカナ用語が多くてちょっと混乱。
 ヒロインと王子様については丁寧に描かれていて良いのですが、他のキャラ(幼馴染みや団長、いじわるな役者など)は掘り下げが足りない印象。特に幼馴染みは勿体ない気が…。正体不明の盗賊さんも、いったい何だったの?という感じ。
 後書きでその後に触れてるので、1冊完結なんでしょうか。それならそれで、世界観や用語はもうちょっと整理して欲しかったです。

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「しずまれ!俺の左腕」

■感想メモ。
「しずまれ!俺の左腕」(おかもと(仮)・このライトノベルがすごい!文庫)
しずまれ! 俺の左腕 (このライトノベルがすごい! 文庫)
 善良なリア充である高校2年生の篠中紳士は、ある日謎の飛来物と衝突、異世界の魔王に憑依されてしまう! 紳士の左腕を乗っ取った魔王は、その恐るべき力を用いて……ネトゲ三昧!? 「くくく、携帯をよこせ! まとめサイトを見るのだ! 」「やめろ魔王! くっ、しずまれ僕の左腕……! 」リア充から一転、邪気眼へとクラスチェンジしてしまった紳士の運命は!? 『伝説兄妹! 』のおかもと(仮)が贈る、笑いと感動の庶民派ラブコメディ、いよいよ開幕!
 
 あらすじや帯からして、魔王様はかなりネトゲ廃人なダメキャラなのかな?と思いきや、思いのほか大人しめでした。前作と違って主人公も真面目な良い人キャラなので、弾け足りないなといった感。むしろ幼馴染み2人(男女)の方が個性的で、主人公はなんで幼馴染みの方を選ばないんだ!と思ってしまったくらい。当て身のシーンとか卑怯すぎます。なにあのゾンビ。可愛い。個性で言うなら浪人生勇者もかなりなものでした。あと川尻さん。
 総じて、脇キャラの個性に主役が負け気味なのが惜しいなぁと。シリーズ化するなら、もっとふたりに弾けさせて欲しいです。

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「魔法少女育成計画」

■感想メモ。
「魔法少女育成計画」(遠藤浅蜊・このライトノベルがすごい!文庫)
魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)
 大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。幸運にも魔法の力を得て、充実した日々を送る少女たち。しかしある日、運営から「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という一方的な通告が届き、十六人の魔法少女による苛烈で無慈悲なサバイバルレースが幕を開けた……。第2回「このラノ」大賞・栗山千明賞受賞作家の遠藤浅蜊が贈る、マジカルサスペンスバトル!

 可愛らしい外見とは裏腹に、殺伐とした魔法少女たちのバトルロワイヤル。
 当初のルールは「善行の報酬であるマジカルキャンディの所持数が一番少なかった一人が毎週脱落」というもので、相手からの奪取を画策する者が現れます。その辺の手段や結末が面白かっただけに、その後あっさり殺し合い(戦闘)に移行してしまったのは少し残念に思えました。もうちょっと魔法少女同士の騙し合いが見たかったです。毎週一人ずつ、というじわじわ感が好きだったんですけども、それをやると長くなりすぎる、というのもあったのかもしれませんが。
 それにしても、ほとんど死んじゃうんだろうな…と覚悟していても、気に入っていたキャラの死は結構辛いものがありました。

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