「記憶泥棒 きっとあなたを好きになる」

■感想メモ。
「記憶泥棒 きっとあなたを好きになる」(神埜明美・コバルト文庫)
記憶泥棒 きっとあなたを好きになる (コバルト文庫)
 誰からも慕われる王子アドリアンが、魔物に記憶を奪われてしまった。王子の秘密の恋人だったリュドミカは、すべてを忘れてしまった彼に、事実を告げることができない。もともと許されない恋だから―迷いながらも、騎士団の一員でもあるリュドミカは、王子の記憶を取り戻すために魔物を追う。だが上司でもある当の王子は、やる気があるのか微妙な態度で…?身分違いの恋の行方は。

 秘密の恋人だった相手が記憶喪失になり、そのことを忘れてしまった……という設定は好みなんですけど、王子様が落ち着きすぎ&一人でほいほい解決してしまうので、ただリュドミカが空回りしてるだけのように見えてしまいました。王子は別に記憶喪失になってもそんなに困っていない(ように見える)ので、悲劇的な感じも薄いです。着地点が「恋人だったことが分かること」で、他のことが結構置き去りにされているので、すっきりしない感じ。もうちょっと、秘密の恋人だった頃の話とか、いちゃいちゃしてる(た)ふたりを見てみたかったです。

肷

「新月が昇るまで2 鋼鉄の少女」

■感想メモ。
「新月が昇るまで2 鋼鉄の少女」(諸口正巳・C★NOVELS FANTASIA)
新月が昇るまで2 - 鋼鉄の少女 (C・NOVELSファンタジア)
 一年で聖ロジリアン神国を灰燼に帰すのだ―王国ヴァドロニアの狂王によって集められた灰燼騎士団。高い破壊能力を持つ巨大な鋼鉄の怪物を召還する力を買われ、騎士に任命された少女サンナは、これまで信じて来た教会を敵にし、天使すらも殺戮するようになる。生きるために、そして、魔女として処刑されるところを助けてくれたジグやニムのために…。気鋭が描く人と神と悪魔の物語。緊迫のシリーズ第二弾。

 シリーズ第2弾。
 巻によってメイン視点となるキャラが変わるようで、今回はサンナが主役。ジグラートとニムが別々に行動しているので、二人の掛け合いがあまり見られないのが残念だなぁと思っていたら……。サンナとニムという組み合わせも面白かったんですけどね。すぐには難しいと思いますが、再びあのコンビが見られることを願ってやみません。心の尻尾はがっちりつかまれていたようです。
 キャラもだいぶ増え、色々明かされたこともあって、この先どうなるんだろうとわくわく。特に師弟対決が気になります。わりとさくさくキャラが死んでいくので、最終的に師匠も死んでしまいそうですが……。

肷

「災獣たちの楽土2 赫奕の怒り」

■感想メモ。
「災獣たちの楽土2 赫奕の怒り」(尾白未果・C★NOVELS FANTASIA)
災獣たちの楽土2 - 赫奕の怒り (C・NOVELSファンタジア)
 長年、食料庫として搾取し続けていた隣国・神槌に反乱を起こされた薙古之国に後はなかった。自国は災獣・震魚が大暴れし荒廃する一方なのだ。それなのに、唯一希望が残されているはずの環天之国に交渉役として派遣されたのは依守也という青年ひとりで…。―覇気のない同行する犬だけを家族と嘯く小役人の―。

 シリーズ第2弾。
 犬バカ小役人が主人公ということで、私のセンサーにぴぴっと来ました。思った以上にヘタレでしたけども、それ以上の頑張りがあって良かったと思います。
 搾取する国と敵視する国の人間同士という背景がありつつも、変化してく依守也と流火の関係。ふたつの国の、災獣に対する考え方の差と事情を知るにつれ何とも切なくなり、度々うるっと来てしまいました。愛し愛されたい、という気持ちは一途なもの。薙古之国が変わっていくにはまだまだ時間が必要ですが、いつか災獣と愛情が築かれる日が来るといいなと思います。

肷

「この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!2」

■感想メモ。
「この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!2」(川口士・一迅社文庫)
この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?! 2 (一迅社文庫)
 異世界の危機をまず解決した涼が次に向かった場所は宇宙。復活した宇宙海賊たちが猛威をふるっているというのだが、この宇宙戦争の背景には幼い頃の涼には想像もつかなかった事情があると、高校生になったいまはわかり対応に苦慮する。そんな中、涼の前に立ち塞った敵は、宇宙海賊の世界へと戻っていた母の美幸と妹の希美だった。実の母妹と涼は戦えるのか。そして、ついに姿を現すこの度重なる危機を引き起こした真の敵の正体は?!異世界の危機てんこ盛り、川口士の伝説のデビュー作、ここに復活。

 全2巻の2巻目。
 1巻同様、すごく消化試合というか、やはりどうにも流れ作業的だという印象が抜けませんでした。主人公と因縁の相手が出てきても、その因縁ができた経緯は前日談であり語られない部分なので、登場人物たちがどういう感情を抱いても読者としては蚊帳の外で「ふーん」となってしまう。最後まで感情移入しにくかったです。
 でもって、主人公の父親は何者なのか、とか、明かされずに終わったこともあったりで、もやもや感が残りました。
 それにしても、他作品の絵師さんにカラー口絵やら巻末穴埋めやらさせてるのは酷いというかなんというか(笑)。でもご本人はとても楽しそうなのでいいのかなーなんて思ったりしました。

肷

「この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!1」

■感想メモ。
「この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか!?1」(川口士・一迅社文庫)
この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?! 1 (一迅社文庫)
 ある日、俺の家にやってきたのはかつて助けた別の銀河のお姫様、異世界の巫女、権力闘争に巻き込まれている魔王の娘、悪の組織と闘う美少女アンドロイド、そして謎の魔法使いの転校生(女の子)だった。
『千の魔剣と盾の乙女』で大人気、川口士のデビュー作がここに大加筆修正verで登場!

 作者デビュー作「ステレオタイプ・パワープレイ」の加筆修正版の分割第1巻。元のタイトルの方が良かったなぁ……と思う私ですが、旧版は読んでいません。
 過去に何度か世界の危機(異世界含む)を救った主人公、という前提があるので、最初から強いし、女の子たちからの好感度も高い状態。「完成された」感がとてもするので、ピンチがあんまりピンチに見えなかったり、幾つもの世界の危機をいっぺんに解決しなくてはならないので、ひとつの世界を救うのが作業的に見えてしまったりしました。女の子たちも主人公に理解があって冷静で(幼馴染み除く)揉めたりせず協力的であるので、すんなり行きすぎて盛り上がりに欠けます。女の子ひとりひとりは可愛いと思うのですが……。知らなかった主人公の過去に右往左往する幼馴染みをメインとして見るべき、なんでしょうか。
 とりあえず2巻へ続きます。

肷

「鈍感な僕と鋭い彼女」

■感想メモ。
「鈍感な僕と鋭い彼女」(にのまえあゆむ・一迅社文庫)
鈍感な僕と鋭い彼女 (一迅社文庫)
 「先輩には、未来が視えてるのよ」彼女・櫛守棗は喜色満面の笑みを浮かべ僕・八塚武宏を指して、そう断言した。
「わたしより年上なのに、そんな子供の空想みたいなことを本気で言ってるんですか?」
淡々とした口調で反論した妹の小詠も胡散臭そうに僕を見つめる。そんな二人の視線を受けて、僕は――とりあえずアイスコーヒーで喉を潤した。……そう、僕には小さい頃から、少し先の未来が視える妙な能力が確かにあった。でも、なぜ赤の他人である棗が僕の秘密を知っているのかというと……。

 主人公の「少し先の未来が見える」能力が実在すること・その発動条件の解明と証明のシーンが面白かったです。主人公と、証明する側のヒロイン、懐疑的な主人公の妹、という取り合わせもいいですね。懐疑的なくせにこっそり占いを趣味としてたりする妹が「口では何と言おうとお兄ちゃん大好き」オーラがものすごく出ていて可愛かったです。
 登場人物も少ないし、結構シンプルなお話。証明終了後は能力バトルとかになったら嫌だなぁと思いましたが、結構いい感じに着地できたのではないでしょうか。主人公のあまりにもひどい鈍感っぷりを別にすれば……(笑)。

肷

「死にたくなければ××! 脱ぐのは絶対にイヤ!」

■感想メモ。
「死にたくなければ××! 脱ぐのは絶対にイヤ!」(葉原鉄・一迅社文庫)
死にたくなければ××! 脱ぐのは絶対にイヤ! (一迅社文庫 は 5-8)
 魔獣を唯一倒しうる武具フェザリング・ギア。其を纏いしは若き狩人ファルコネットたち。
ファルコネットになったばかりの少年カムトは、美しく成長した幼なじみの姉貴分と再会するが、彼女は自分のことを覚えておらず、そっちがその気ならばと彼女の部屋に忍び込み下着に細工をしてしまい……。
土属性の葉原鉄が贈る、バトル着替えファンタジー!

 タイトルのひどさになんじゃこりゃあと思わずにはいられないのですが、内容的にはわりと普通なファンタジーでした。「死にたくなければ××」がシリーズタイトルで「脱ぐのは~」がサブタイトルなんでしょうか。毎回変わるのでしょうか。謎が尽きません。
 メイン3人は主人公とシズがツンツンで険があるのを、ホトリで中和している感じ。3人そろっているときはいいんですけど、主人公とシズふたりだけのときはちょっとキツイ(特に前半)。個人的には男一人女二人なら普通にトライアングラーで取りあいしてる方がいいかなーなんて思いますが。作者が「取り合わない」前提で書いてるようですし、恋愛ライバルは余所から来るのかな、と。

肷

「王妃の剣 騎士の誓いと公爵家の秘密」

■感想メモ。
「王妃の剣 騎士の誓いと公爵家の秘密」(佐槻奏多・一迅社文庫アイリス)
王妃の剣 騎士の誓いと公爵家の秘密 (一迅社文庫アイリス)
 剣術に優れている貧乏男爵令嬢リーヴェは、推薦人にだまされ、王妃の女官、兼騎士にされてしまう。ある日、彼女は王妃に命じられ、倒れたヴァルデマー公爵の元へ行くことに。ミステリアスな近衛騎士セアンたちと共に訪ねた公爵家。そこで待っていたのは、美しいラルス公子だった。滞在中、リーヴェはラルスに惹かれていくが、セアンから彼を好きになるなと言われてしまう。その最中、公爵が何者かに毒を盛られている証拠が見つかり…。

 あらすじや帯から想像する内容と、実際の内容の食い違いに思わず首をかしげてしまいました。
 主人公は剣術に優れているという割には強くなく、単なるお転婆な女の子の域だし、騎士にはまったく見えません。王妃の剣と言う割には忠誠心がそんなにあるようにも見えないし、王妃のそばにはあんまりいません。セアンが幼馴染みを放っておいて主人公を選ぶ基準も良く分からない……というか、自分なら幼馴染みを取りますよ!アマリエ可哀想です。セアンの幽霊が見える設定とマイペースさは面白かったんですが、真相がちょっと肩すかし。
 全体的にちぐはぐな感じでした。最後の処理はあれで良かったのかおおいに疑問が残るところ。

肷

夢を守りたい

■先日、おもちゃ屋さんにワゴンセールを見に行った際、こんなものを見つけて買ってしまいました。

 仮面ライダー555かるた。
 中身はこんな感じです。

 一番笑ったのはこれ。

 「猫舌であること」と「頼もしさ」になんの因果関係があるというのか。

 なんで主人公だけこんなネタっぽいんでしょう……他のキャラの札はわりとまともなのに(笑)。

■ロストレイル、ニワトコの参加したシナリオとプラノベが公開されました。

「【竜涯郷】清湖コヒノムアカにて ―めぐるひととせ―」(黒洲カラWR)
 20人という大所帯での年越しイベント。
 パーティに使う食材集めなんかをやってましたが、はっきり言って人選ミスですよね(笑)。いや、自分から立候補したんでしょうけど。ツッコミ不在の会話に笑ってしまいました。ちょこちょこ色んなPCさんと絡めて楽しかったです。

「優しい思い出」(天音みゆWR)
 こちらはモフトピアでアニモフたちと種を植えるプラノベ。一度モフトピア舞台でプラノベやりたいなぁと思っていたので、念願叶いました。
 アニモフたち相手だとお兄さんっぽいニワトコが良かったです。ほのぼの。

肷

「小学生にもデキること! 超誕!Jオオカミ団」

■感想メモ。
「小学生にもデキること! 超誕!Jオオカミ団」(蕪木統文・一迅社文庫)
小学生にもデキること! 超誕!Jオオカミ団 (一迅社文庫)
 父親を突然事故で失った高校生、巻貝響多朗の元に現れたのは――JS、JC、JKの3人の美少女!?
父親の「裏の仕事」のパートナーだったという3人は超能力者(アサイン)、さらに響多朗は彼女たちの身体のある部分に”接続”することでその能力を引き出す媒体加速者(アクセレーター)だった。
”四つ葉のクローバー”と呼ばれる”世界を動かす力”を巡り、響多朗たちは謎の組織との戦いに巻き込まれていく――。

 何だかすごく文章が読みづらくて、読み終えるのに苦労しました。
 女の子たちは絵はとても可愛いのですが、言動はちょっと残念な感じ。主人公はやたらと「チーズバーガーかハムバーガーか」とか言ってて、気取った風なくせに投げやりな部分も見受けられるので苦手。ヒロインたちとのコンビネーションができるようになる頃にはちょっとマシになるのですが……。接続部位は狙いすぎな気がしました。肩車とお姫様だっこはまぁいいんですけど胸を揉むのは……(個人的には手を繋ぐ方が可愛くていいだろ!と思うのですが)。あと主人公の下着を欲しがる女の子とかあまりいい絵面ではないですよね。もうちょっとどうにかならなかったのでしょうか。

肷