ありがとうございます

■しばらく更新できてなかったのですが一気に更新です。
 できれば感想を溜めずにこまめに書いていきたいのですが……気力が足りなかったり色々です。
 そんな中、気が付けばカウンタが30万を超えていました。見てくださっている方、拍手を押してくださっている方、皆さんどうもありがとうございます。これからもマイペースですけどもがんばります。
 それと、感想カテゴリのうち一迅社文庫の感想記事がもうすぐ100件いきそうなので、記念して「一迅社文庫の○選」みたいなのを書こうかななんて思ったりしてますが、予定は未定です。あと3冊なので今年中には達成できそうですが。

■ロストレイル、メルヒオールが参加していたソロシナリオが公開になっています。

 彩音茶房『エル・エウレカ』(黒洲カラWR)

 実はPBM「魔刻記」の最終回アクション締め切り日がこのシナリオの抽選日で、しかもプレイング期間が2日しかなかったため、連続でアクションを考えることになったという……いや、当選するまでプレイング期間をちゃんと見てなかった自分が悪いんですが(笑)。
 当初は生き倒れネタにしようかと思ったのですが、過去のノベルを見ていたらそんなプレの方がいらしたので、微妙にずらして「もうちょっとで行き倒れそう」にすることに。今まで参加したノベルに比べて”研究者”としての側面が強く押し出された感がありました。
 それにしても「味が分からない+食物摂取不要」なニワトコに「食べるのを良く忘れる+味は気にしない」メルヒオールと、よくよく食べ物関係のシナリオに向かないPCたちです。

■拍手コメントお返事
>14日18時
 たいへん遅くなりましたがコメントありがとうございました!
 「法石姫」から溢れる力強さに、これを書かれた方がもういないと思えないような、信じられないような気持が今でもあります。
 私も本当に残念に思います。

■仮面ライダーカブト最終巻&劇場版を視聴しました。
 長いので記事をたたみます。
(さらに…)

肷

「RINGADAWN 幽霊街と呪い笛吹き」

■感想メモ。
「RINGADAWN 幽霊街と呪い笛吹き」(あやめゆう・C★NOVELSFANTASIA)
RINGADAWN〈リンガドン〉 - 幽霊街と呪い笛吹き (C.NOVELSファンタジア)
 幽霊街を見つけたら、けっして近づいてはいけないよ―――
 幼い頃に聞かされた御伽噺さながらに家財を残したまま無人となった村を発見した税務官イセリナ。
 幼馴染みの軍師カミナに協力を頼み、騎士ノルンを伴い調査に向かう。
 はたして村人たちを消し去ったのは呪いか、犯罪か、陰謀か。

 シリーズ第2弾。
 今作は舞台を変えてのお話。今作から読んでも大丈夫だと思いますが、前作の話と繋がっている部分、共通する登場人物がいますので、読んでいるとにやにやできます。
 村から忽然と住人が消える。「幽霊街」という御伽噺との共通点。そんな不安をじゅうぶん煽った上での後半の展開はお見事。再読するとまた新たな発見がありそうです。
 前作もそうですけど、メインキャラたちが己の信念を貫く様は見ていて気持ちがよく、実にかっこいいです。カミナやイセリナもさることながら、ノルンのぶれない姿勢はすごく好きですね。それでいいのかと突っ込みたくなる部分も時にはありますけど(笑)。
 恐らく彼らの出番は次の巻にもあるんだろうなということで3巻も楽しみなんですが、次でシリーズ完結というのがちょっと残念です。1冊完結型でもっと読みたかったなぁと。とりあえず最終巻を待ちます。

肷

「華国神記 妖霧に惑いし者」

■感想メモ。
「華国神記 妖霧に惑いし者」(九条菜月・C★NOVELSFANTASIA)
華国神記 - 妖霧に惑いし者 (C・NOVELSファンタジア)
 守護を欠く邑に水害を避ける術はない――近づく雨期に焦る元神様・春蘭は、真名盗人と出会えぬまま鄭家に居候中。特技を生かし妓楼で占い師として働き始めたが、疫発生の卦を得て、都の護りの弱体化を疑う。それを裏付けるように賦役で山に送られた罪人、さらに官吏までもが忽然と消える事件が起こる。家主の仲望は<気>を視る能力を買われ、街の守備兵<龍乎>と共に捜索隊に駆り出されてしまうが……。

 シリーズ第2弾。
 一向に真名を盗んだ玄楽が出てきませんが、メインストーリーとしては緩やかに進行しているのでしょうか。
 妓楼以外で春蘭の他の女性キャラがあまり出ないせいか、春蘭逆ハーレム状態……に見えるようで実は多くのキャラにじわじわと「春蘭は仲望の(未来の)嫁」という認識が広がっているのが笑えました。1巻はキャラの名前を覚えるので大変でしたが、2巻になった徐々に掴めてきた感じ。特に子慮と文重のコンビがお気に入り。副官なのに隊長にしょっちゅうお説教する文重が良いです。主役であるはずの仲望は感情の起伏が少ないせいか、いまひとつ目立たないような……今回出番少ないですしね(笑)。新キャラでは白雪が可愛すぎて困るレベルでした。
 次回は話が大きく動くでしょうか。まだ停滞してたら春蘭が不憫なような……。

肷

「探偵・日暮旅人の贈り物」

■感想メモ。
「探偵・日暮旅人の贈り物」(山口幸三郎・メディアワークス文庫)
探偵・日暮旅人の贈り物 (メディアワークス文庫)
 目に見えないモノを“視る”能力を酷使し、倒れた旅人。陽子と灯衣は夜通し看病するが、2人が目覚めた時、旅人の姿は消えていた。陽子たちが心配する中、旅人は感覚を失うきっかけとなった刑事・白石に接触していた。そんな時、白石の息子が誘拐される。それを旅人の仕業だと踏んだ白石は、陽子を連れ去るという暴挙に出て!?果たして探偵・日暮旅人は『愛』に触れることができるのか。灯衣と母親の物語『愛の旅』を含む全4編を収録した、感動のシリーズ完結巻。

 シリーズ完結。
 前巻の引きから、旅人の過去にまつわる事件を解決して完結するのかと思いきや、わりと早い段階で決着が付きました。ではそのあとは?というと、今までちらっとは触れられていたものの、もう登場することはないのだろうかと思われていた、テイちゃんのお母さんのお話。事件解決後にこの話が来ることで蛇足とならず、過去の出来事で語られてなかった部分を補足して過去から現在までひとつながりになるのが上手いです。テイちゃんの語る「家族+α」のメンバーにくすりと笑ったり。
 エピローグから察するに、旅人はやっぱり……なんでしょうけども、周囲の人たちに温かく支えていってもらえたらいいな(その点は心配の余地は無いのでしょうが)、そんなことを思った最終巻でした。

肷

「クーデレな彼女とキスがしたい」

■感想メモ。
「クーデレな彼女とキスがしたい」(水口敬文・一迅社文庫)
クーデレな彼女とキスがしたい (一迅社文庫)
 悪趣味なくらいのホラー・グロテスク好きとクールな態度で他人を寄せつけない雪穂。しかし、和希は彼女の意外な一面を知り衝動的に告白し、驚くほどあっさり雪穂の彼氏になれた。しかし肝心の雪穂は恋人関係というのがどういうものか理解しておらず、いつものマイペース。和希は「雪穂の彼氏としてキスくらいはしたい!」と本当の意味で雪穂の恋人になろうと頑張るのだが、ホラー苦手の和希とホラー大好きの雪穂では接点がなく、どんな努力も空回り。それでも少しずつ互いのことを理解できはじめ距離が縮まり始めた矢先、「ずっと前から和希が好きだったのに…」と、和希の幼なじみでもある藍那の態度がおかしくなりはじめ…。

 ホラー好きなヒロイン、ホラーが苦手で腰を抜かすレベルの主人公、という対照的なふたりですが、主人公がヒロインを矯正しようとするのではなく、彼女の好むものを受けとめようと努力奮闘するのはいいな、と思いました。「クーデレ」と冠している通りに、クールなヒロインがデレる様も丁寧で良かったです。
 でも幼なじみはちょっと……。あらすじに「態度がおかしくなりはじめ…」とありますが、真っ当だった時期はないような。おまけにあれだけのことをされても以前と同様の付き合いができる主人公は心が広いというレベルを逸脱してると思います。もうひとり同級生の女の子が出てきますけど、彼女の存在意義が一番不明でした。話に特に関係ないし。ハーレムっぽくしないといけないきまりでもあるのか、もしくは続刊前提なんでしょうか。

肷

「カナクのキセキ3」

■感想メモ。
「カナクのキセキ3」(上総朋大・富士見ファンタジア文庫)
カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫)
 「か、カナクさんはリーゼに騙されているだけです。だったら、何とかカナクさんを救う方法が、あ、あるんじゃないでしょうか」あたしの震える声に、オリヴィア女王さまは厳しい目を向けた。「カナクは既に魔王としてこのアレンシアに君臨している。黒に染まってしまったものを白に戻すことが出来るとは思えないわ」うう、女王さまの確信に満ちた指摘に、涙が零れそうになる。でも、あたしは黒でも白になれるって信じたい…!ユーリエを救うため、“黒夢の魔王”となったカナク。そのカナクを元の姿に戻すため、ダークエルフの聖神官・ネウは単身村を出るが!?純真な恋が世界を動かすファンタジック・ラブストーリー。

 シリーズ第3弾。てっきり今回でネウがカナクと対峙すると思ったのですが……。
 裏と表、別々の主人公のふたつの物語を交互に描く構成上、最後を揃えるために仕方がなかったのかもしれませんけど、ネウ側に不満が残りました。パーティに人が増える→恋愛イベント→パワーアップイベント、ってまるでRPGのゲームでもしてるかのような流れ。カナクと早くぶつかって欲しいと思ってたので余計にロースピードに思えてしまいました。もう一方の話はこれまでの話の裏側を書いた内容で、強引さはややあるものの、バラバラの物語が収束していく感じがあって良かったです。
 しかしこのシリーズ、3巻か4巻くらいで完結するペースだとばかり思ってただけに、まだ”序”だということに一番驚かされました。

肷

「扇舞う」

■感想メモ。
「扇舞う」(駒崎優・幻狼ノベルスファンタジア)
扇舞う〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
 隣国・今居家の侵略により父と兄を失い、十二歳という若さで応義家当主に就くこととなった祥三郎。居城を今居の軍勢によって包囲され、もはや絶体絶命という状況の中、幼い祥三郎は、引退したかつての応義家軍師・長坂藤兵衛に助力を願い出る―。はたして祥三郎は応義家再興の悲願を果たすことができるのか!?幼き当主の戦と成長を描いた、駒崎優渾身の戦国譚の幕が上がる。

 シリーズ第1弾。架空の土地を舞台にした戦国時代劇。
 幼い主人公は父と兄を亡くし当主となり家の再興を目指す――ということで、圧倒的に不利な状況を覆していくお話が好きなのでわくわくしながら読みました。派手な合戦をして……というのではなく、どちらかというと地味に情報戦をしかけているような感じですが、見えないところでじわじわ敵を追い詰めていくのは面白いです。戦う力を持たない主人公も、単なるお飾りではなく、きちんと物事を考え判断し、行動できているのはいいなぁと思いました。個人的に行く末が気になったのは、故意ではなく偶々なんだけれども不本意ながら恨まれる立場になってしまった橘右衛門。どういう身の振り方をするのでしょうか。悪人ではないだけに現状が気の毒で……。

肷

「ドS魔女の×××」

■感想メモ。
「ドS魔女の×××」(藍上ゆう・このライトノベルがすごい!文庫)
ドS魔女の××× (このライトノベルがすごい!文庫)
 わたし、灰咲クレアは魔界に住む魔女。ある日、同居人のサキュバスからどんな願いも叶えられる魔法の存在を聞いたの。でも、その発動方法は「千人の処女を発情させる」ことなんだって。その条件を満たした空百合学園に潜入したのはいいのだけど。どうしてこんな大騒動になっちゃうのよ! ちょっとあなたたち、ドSのわたしを困らせるなんてどういうつもり? お仕置きよ!

 第2回このライトノベルがすごい!大賞・優秀賞受賞作。
 百合+エロコメという苦手分野が合わさって、読むのがとても大変でした。挿絵の女の子たちが見分けがつきにくくて、見開きコスプレ挿絵でどれが誰だか一瞬判別つかなかったのはここだけの話。
 しかしながら、クレアがターゲットたちの間にうっかり入り込むことになり、正体がばれないよう綱渡りするドキドキ感や、彼女の人間に対する感情が変化していく様は、ベタながらも良かったんではないかなと思いました。これだけ好き勝手やっておきながら「いい話」にまとめようとするのもある意味凄いと思います。

肷

「妄想ジョナさん。」

■感想メモ。
「妄想ジョナさん。」(西村悠・メディアワークス文庫)
妄想ジョナさん。 (メディアワークス文庫)
 大学一年生の春、恋する僕は確かに幸せだった。憧れの人が、自分の妄想の産物だと気付くまでは。大学二年の秋、傷心から立ち直れない僕の前にひとりの女性が現れる。その名はジョナさん。彼女もまた僕の妄想の産物だ。驚いたことに彼女は、僕を妄想から解放すると宣言した。自らの妄想に導かれ、壮大な脱妄想計画が幕を開ける。大学キャンパスがロンドンに変じ、ラブホテルが魔王の城と化す、妄想にまみれた東京多摩市で展開する、騒々しくも切なく、悲しくも情けない新感覚恋愛ストーリー。

 主人公が(妄想の産物である)ジョナさんと一緒に暮らすくだりは、本人にとっては問題なくとも、たしかに周囲には奇異に映るだろうなぁと感じられました。主人公視点で書かれているので、どうしても主人公の肩を持ちたくはなるのですが……。スナフキン、もとい砂吹視点の話とかも見てみたかったですね(名前のせいで外見イメージがスナフキンに固定されてしまって困った砂吹さん)。
 妄想美少女が現状からの脱却をアレコレ手伝ってくれ、徐々に改善され、そして……という流れは、実にストレート。……まぁその間だいぶぐだぐだ悩んだりはしてましたけども。切ない余韻を残しつつも、綺麗にまとまった1冊でした。

肷

「ぼっちーズ」

■感想メモ。
「ぼっちーズ」(入間人間・アスキーメディアワークス)
ぼっちーズ
 僕と他人が揃っても、『友達』にはならない。『ぼっち達』になる。空を自由に飛びたいわけじゃない。酸素とチョコレートの次ぐらいに、誰もが気軽に手にしているもの。友達。僕はそれが、欲しい。若手新鋭作家が贈る、『ぼっち』達の青春ストーリー。

 「友達ってなんだろう」って考え過ぎるからいけないんではないか。とか、ぐだぐだする登場人物たちを見て、そんなことを思ったりしました。
 次々に視点人物が切り替わっては『ぼっち』な人たちの話が紡がれていくわけですが、各話がどうにもぶつ切りで、どういう風にまとめるのだろうと期待したら最後の最後で全部まとめて転がり出たのにはびっくりしました。え、そんなまとめ方でいいの?と。あの話に出てたこの人は、実は別の話のこの人で……というのはいいんですが、説明がぎゅうぎゅう詰めすぎます。もうちょっとスマートにやって欲しかったなぁ。
 登場人物たちの心情には共感しづらかったんですが、”『ぼっち』はいくら集まっても『友達』ではなく『ぼっち達』である”、というのは不思議としっくりくる、そんなお話でした。

肷