「千の魔剣と盾の乙女2」

■感想メモ。
「千の魔剣と盾の乙女2」(川口士・一迅社文庫)
千の魔剣と盾の乙女2 (一迅社文庫)
 プロトミルズの街を離れ冒険の旅に出た魔剣使いのロックとエリシア、そしてフィルの三人は、エリシアの生まれ故郷であるリムリックの街に立ち寄ることにする。しかし、そこで三人が出逢ったのは、親同士が決めたエリシアの婚約者、そしてロックに劣らぬ武術を極めた魔槍を操る黒髪の少女ナギだった。似た者同士で意気投合するロックとナギに、このままではエリシアと2人でロックの妻になるという楽しい将来設計が崩れると戦々恐々とするフィル。一方、エリシアは結婚から逃げるためにとんでもない嘘をついてしまい、エリシアの恩師である魔盾使いのニーウも巻き込んだ大騒動が始まってしまうのだが…。

 シリーズ第2弾。
 相変わらず地味でハーレムで地味でハーレム要員追加でやっぱり地味。安定感はあるんですが、もうちょっとはっちゃけて欲しいかな……。三重婚でも四重婚でも好きなようにすればいいよ!と思うものの、そうするにはちょっとロックの甲斐性が足りない感じ。新キャラのナギは嫌味は無いですが大人しくて無難、といった印象。
 1巻の時、主人公の夢=師匠の夢であって本人のものでない、ということが引っ掛かっていたのですが、今回エリシア父にずばっと指摘されたのが良かったです。だからといってすぐに何かが変わるようでもなさそうですが、早めに「自分だけの夢」を見つけて独り立ちして欲しいものです。

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「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~」

■感想メモ。
「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~」(三上延・メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。

 実在する古書を売りに来た客たちのあれこれを推理する安楽椅子探偵モノ。主人公(語り手)は「本が読めない人」で探偵役が「本が好きな人」という立ち位置なのがポイント。
 基本的に1話完結で、ラストの4話目に繋がっていく構成。最初の3話が日常にまぎれた謎レベルのお話で、そこがすごくいいなぁと思っていたので、最後にやや深刻なお話になっちゃうのは幕引きのために急着陸させたみたいに感じてしまいました。一応今作だけでも決着はついていますが、こじんまりとした話を延々読んでいたい!と声を大にして言いたいです。1話目の祖母が秘めていた真実だとか(細かい言動がひとつのことに繋がっていくのが実にいい)、3話目の夫婦のちょっと羨ましくなるくらいのラブラブっぷりとか、ツボにはまりすぎて……。
 登場した作品たちの中で実は既読はひとつもなかったのですが、夏目漱石の「それから」と小山清の「落穂拾ひ・聖アンデルセン」は機会を見つけて読んでみたいなぁと思いました。

 

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「そして、誰もが嘘をつく」

■感想メモ。
「そして、誰もが嘘をつく」(水鏡稀人・電撃文庫)
そして、誰もが嘘をつく (電撃文庫)
 巨大な豪華飛行客船「ティターン」号に乗り込む不思議な少年・アデルベールとその小さな相棒・ティッカ。その船には、世界を股にかける冒険商人、妖艶な女優、美しい謎の女性とその同行者である新聞記者、莫大な財力を誇る侯爵家など、個性豊かな人々が乗り合わせており、皆それぞれ、旅を楽しんでいるかに見えた。アデルベール自身も、この船で知り合ったグレーシーハイム家の令嬢・リラとの船旅に心躍らせていた。しかし、そんな中、グレーシーハイム家が所有するいわくつきの宝石を狙い、世間を騒がす怪盗セニンから“青いダイヤをいただく”という犯行予告が届き旅の空気は一変してしまう。そして―。

 デビュー作である「君のための物語」と同一世界のお話。登場人物も一部被っています。そちらを未読だと、少々思わせぶりな会話なんかが気になってしまうかもしれません。私は既読だったのですが、読んだのが刊行当時(2008年)なので細かい部分はだいぶ忘れてしまっていました。今作を読了した後に読み直して「あーなるほどー」といったところ。
 文章がとっちらかってごちゃついていて、序盤はカラーページの登場人物たちと本文を見比べながらキャラを把握するので精一杯。しかし中盤以降、事態が動き始めると一気に引きこまれました。主人公たるアデルベールはもっと派手に活躍しても良かったと思いますが、リラ相手になかなか上手くいかないところが好ましく感じました。個人的に一番気に入ったキャラは公爵夫人でした。その後のリラとの生活はどうなるのか、幸せな余生を過ごしてほしいと願わずには居られません。
 1冊完結でもいいような、でもキャラたちのその後が気になるような、そんなお話でした。アデルベールとレーイが遭遇するとことか見てみたいですねー。

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映画ドラえもん

■甥っ子と二人で、ドラえもんの鉄人兵団のリメイク版を見てきました。

 前半は旧作にほぼ忠実で、台詞なんかもだいたいそのまんま。
 中盤以降はオリジナル部分が目立ちました。

 一番残念だったのはミクロスがただのラジコンだったことorz
 ミクロス好きだったのに喋りもしないなんて……(尺の都合らしいですが…)。

 その代わり、今作のオリジナルキャラ・ピッポが活躍。
 中の人の演技が微妙だなぁと思ったものの、ピッポの存在のおかげで、リルルの心が変わっていく描写がより分かりやすくなっていたと思います。
 ピッポは超ツンデレですがのび太までツンデレに……。
 「べ、別に助けたかったわけじゃないんだからね!偶々なんだから!」的なテンプレツンデレ台詞に吹いてしまいました。

 BGMの盛り上がりも良く、旧作を何度も見てオチを知っているのに、私も甥っ子もうるうる来てしまいました。
 しかし、予告編のしずかちゃんの台詞「やめてリルル!あなた消えてしまうわ!」を聞いてすっごいネタバレだ!と思ってたんですが、映画でその台詞……なかったですよね?あれ?

 全体的に良かったと思いますが、挿入歌多すぎるのは気になりました。
 OPとED除いても5曲もありましたよ。
 その中の1曲がジャイアンの曲なのはまぁいいとしても、ほんの一瞬しか出番のなかったドラミちゃんの中の人の歌とかは必要だったのかなー。キャラの台詞省略して挿入歌流してる場面が目についたので気になってしまいました。

 そういえば、「鉄人兵団が地球に来ちゃう!」というのが判明した時、のび太とドラえもんが慌ててあちこち電話しようとする場面で、旧作ではドラえもんが言った中に「子供電話相談室」があったと思うのですが、リメイク版では「特命係」に変わってました。そこに電話して一体どうしようというんでしょうか(笑)。

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「150年添い遂げるつもりで大切にしてください」(※注意書き)

■遅ればせながら、我が家にもミニイカ娘がやって来たのでエビをあげてみました。


「エビフライでゲソ~♪」


「エビでゲs……!??

 でも注意書きには「ミニイカ娘にエビを与えないでください」と書いてあるという……。

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「リヴァイアサンのセカイ」

■感想メモ。
「リヴァイアサンのセカイ」(チャー・ガンガンノベルス)
リヴァイアサンのセカイ (ガンガンノベルズ)
 その生き物の名はリヴァイアサン。セカイを支配する絶対多数の怪物と呼ばれている――――…。
 鎖国状態の日本で、突如起こった吸血鬼による惨殺事件・通称津山事件。死者30名を数えたこの事件によりに日本政府は重い腰をあげ、吸血鬼と対等に戦える人間を育成し始めた。その名はピースメイカー、現代のヒーローである。

 本編読み終わった後にあらすじ読み直したらちょっとした詐欺でした。
 時系列や場所があちこちに飛ぶのでメインストーリーが掴みにくく、どのキャラが主人公なのかも分かりにくかったです。このキャラが主人公なのかなと分かってきたらもう終わりで「あれ?」。メインキャラだと思ってもあっさり死んでしまったりするので、置いてけぼり感が。必要性の分からないシーンもちらほら。これがシリーズの1冊目だったらプロローグなんだなぁで済みますが、ナンバリングもないので……どうなんでしょうか。ラストから先の方が面白そうなんですが。
 日本が何百年も鎖国していた、という世界観の割には文化(というかオタク的なネタ)が現代と同じなのにはちょっと違和感。”リヴァイアサン”の設定は好みだったので、吸血鬼たちの悲哀にもっと踏み込んで欲しかったなぁと。元ネタの良く分からないギャグの応酬がだらだら続くなぁと思ったら急に血みどろバトルになるのでギャップにびっくりでした。

肷

献本

■作者さんから献本いただきました。ありがとうございます。

「リヴァイアサンのセカイ」(ガンガンノベルス)

 スクエニ(旧エニックス含む)から出てる小説って新書サイズというイメージしかなかったのですが、思いのほか大きなサイズの本(B6判)だったので、実は漫画だったりしないかと思わず中身を確認してしまいました(笑)。
 あとで調べたら、2009年創刊のレーベルなんですねー。全然チェックしてなかったので知りませんでした……。新書レーベルだった頃の本はわりと読んでるんですが。

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「紅き神へのオラティオ 聖五騎士と祈りの花嫁」

■感想メモ。
「紅き神へのオラティオ 聖五騎士と祈りの花嫁」(ゆきの飛鷹・一迅社文庫アイリス)
紅き神へのオラティオ 聖五騎士と祈りの花嫁 (一迅社文庫アイリス)
 夢で見知らぬ男性にキスされ、人を癒す力を手に入れた少女・ラキシュ。その不思議な力で人を救う“神の花嫁”として、王都に招かれることに。そこで彼女を待っていたのは“神の花嫁”を守る『聖五騎士』たち!寡黙で真面目なカルシェナ、現実主義で皮肉屋のアディン、やんちゃで誠実なシェカンヤ…。個性的な騎士たちに囲まれて、奮闘するラキシュの前に、夢で出会った男性=彼女を花嫁に迎えるという神様が現れて―。

 表紙や帯で逆ハーレムっぽく見せて「ラブファンタジー」と煽っているのに、読んだら恋愛分はものすごく薄めでした。というか、キャラクターの個性自体が薄めで印象に残りにくいので、もうちょっと人数を整理しても良かったのではないかと。実のところ、表紙の4人だけでじゅうぶん話を回せますよね……。聖五騎士のオグの絵を見たときに「あ、オッサンキャラ!」と期待したのに空気でした……。性格設定ならカルシュナが好みでしたけど、頑固キャラでなくて素直だったので何だかちょっと肩すかし。
 ラキシュが自分の存在意義と力の使い方を探し続ける努力を怠らないところや、”神の花嫁”の真実なんかはいいなぁと思えました。話自体は神と人間のことを描きたいのか、神殿のあり方を改革したいのか、王宮の陰謀を阻止したいのか、とっちらかってしまったような感じ。キャラも話ももうちょっと絞った方がすっきりしたかもしれませんね。

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「カナタに届け 沢金高校放送部」

■感想メモ。
「カナタに届け 沢金高校放送部」(西村悠・一迅社文庫)
カナタに届け 沢金高校放送部 (一迅社文庫)
 田舎も田舎、ド田舎に位置する沢金高校。何の変哲もない平凡な高校のこれといって目立つことのない平凡な放送部は、いつもと変わらぬ平凡な日々を過ごしていたが、突然の事故によって部室を燃やしてしまう。学校からはボヤ騒ぎの責任を取り廃部を要求される中、放送部員たちは自分たちの居場所を守るための戦いを始める。

 1冊完結読み切り。
 寝る間も惜しんで古典名作に没頭した過去を「読書で人生を棒に振った」「手に入れたのは変な口調だけ」という主人公が大いに疑問だったり(本当に「口調以外何も得なかった」というならそっちの方が問題では…)、ダブルヒロインは毒舌・暴力的のコンボで印象が悪く、序盤は読むのが辛かったです。エロネタ引っ張りすぎとか、意味無し水着とか、この作品は何を目指したいのか首をかしげることも多々。
 しかしながら、ラジオ番組制作の仕組みは素直に興味深かったし、終盤に主人公たちが努力する姿は良かったと思います。そこにたどり着くまでがだいぶしんどかったですけども。もう少し加えて言うならば、あとがきの分、エピローグにもうちょっとページ数を割いて欲しかったです。ちょっと尻切れトンボ感。

肷

中止と延期

■ライトノベル感想は本日よりぼちぼち再開です。

■被災地から遠く離れたこちら(四国)でも買占め・買いだめ(乾電池とか)が起こってるらしくってなんだかなぁと思ってしまいます。
 日常生活は普段と変わらず送れているのですが、今月末に計画していた甥っ子との旅行(県外に1泊2日)は取りやめにしました。
 場所的には特に問題は無いものの、遠出する気分になれないというか、まぁそれだけではないのですが複合的な理由です。
 旅行はまた、落ち着いてからでも行けますしね。
 宿の予約はキャンセルしたのですが、仕事の休みは取ってしまっているので、家とか近場でまったり過ごそうかと思ってます。

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