「アニスと不機嫌な魔法使い4」

■感想メモ。
「アニスと不機嫌な魔法使い4」(花房牧生・HJ文庫)

ひきこもりを決意しかけていた(?)アニスは、ジークの苦渋の提案で、彼の実家へ遊びに行くことに。待ち受けていたのは、温かくも豪快な一家の出迎え。戸惑いつつも楽しむアニスとビアンカは、合流したマリエルと一緒に、地元のお祭りにも参加することに。ところがその夜―。竜の花嫁アニスをめぐる、魔法と妄想のファンタジー第4弾。

シリーズ第4弾。新刊案内かどこかで(完)って付いているのを見かけたので、勝手に完結巻だと思い込んでましたが、まだこれから……といった展開になっていました。
あとがきを読むに、5巻が出る可能性はそんなになさそうですが、無理して1冊で真相ばらしなんかを詰め込んで終わらせるよりは良かったかなと。いやでも、新キャラと新たな謎やら引きやらを盛り込んである巻ではあったので、このまま終わったらものすごく消化不良ではありますが……。
今までちらっとしか出てなかった、ジークの姉3人が登場。シドを巡ってのバトルはアニスも入れて欲しかったですね。お祖父ちゃんはすごく強かったのにあの扱いでがっかり……。やたらとにぎやかな巻でした。

肷

「ドラグーン・デリバリー ~竜の背はまごころを運ぶ~」

■感想メモ。
「ドラグーン・デリバリー ~竜の背はまごころを運ぶ~」(佐々原史緒・HJ文庫)
ドラグーン・デリバリー ~竜の背はまごころを運ぶ~ (HJ文庫)
 竜に憧れる女の子コゼット・パースンは、念願であった竜に乗って宅配便事業を行う「ドラグーン貨物」に就職することになった。希望に胸を膨らませて配属先にやってきたコゼットを出迎えたのは、問題ばかり起こす不良社員の部下2人、竜騎手のリズとアイリーンだった。竜に乗った宅配便屋さんが届けるハートフル・コメディ。

 連載していた雑誌の休刊によるあおりもあってなのか1冊完結ですが、それゆえに物足りないなぁと思う部分も。エピローグが1年後……だったりして、だいぶ駆け足なんですよね。主要3人の背景ももうちょっと掘り下げて欲しかったです。女の子同士の絆というか友情に押されて、恋愛方面がさらっと流されすぎなのが……。もっとも、全体的に女性キャラはしっかり個性付けられているのに対して、男性キャラが影が薄いせいもあるのでしょうが。
 あと2冊分くらいは読みたかったなぁと思ってしまう作品でした。

肷

「スクランブル・ウィザード4」

■感想メモ。
「スクランブル・ウィザード4」(すえばしけん・HJ文庫)
スクランブル・ウィザード4 (HJ文庫)
 ついに姿を現した一花。十郎の姉であり、最強クラスの天才魔法士でもある一花は、暴力的な方法で現状を強引に変えようと動き始める。一方、事態に危険を感じた十郎は、月子をわざと突き放す。それでも十郎の力になりたい月子。能勢や友人たちの協力を得て一花の心情に迫り、やがて自分が進むべき道を見出していくが…。

 シリーズ第4弾。
 一花は単なる「ヤンデレ」で片付けて欲しいキャラではないなぁと前回を読んで思ってたんですが、「天才ヤンデレ魔法士」(帯)って……。うーん、実際にはそんなにヤンデレというほどでもないし、かといって計算の上でやってるわけでもなし、ちょっと半端な感じがしました。もっと引っ張るのかと思ったらあっさり退場してしまいましたしね。能勢の動きも物足りない感じでした。全体的にあっさり風味。なんだかどんどん主人公の立つ瀬が無くなってきているような気もします。日常的な部分が多いほうが好きなのですが、この先はそういったパートは減ってきそうなのが辛いところですね。

肷

「アニスと不機嫌な魔法使い3」

■読んだ本メモその3。
「アニスと不機嫌な魔法使い3」(花房牧生・HJ文庫)
アニスと不機嫌な魔法使い3 (HJ文庫)
 「出かけるぞ」と突然宣言したシドに連れられて、アニスはジークとなぜか嫌がるビアンカと共に、ノアに乗って旅立った。目的地は、魔法使いの塔が立ち並ぶ“紫水晶通り”。そこでアニスはシドの旧友ムルタン老人と出会い、シドは思いもよらず“奴”との再会を果たしてしまう。

 シリーズ第3弾。
 相変わらず、まったりしつつ時にシリアスも、という内容です。今後も縁のありそうな新キャラも加わり、人間関係が広がってきました。
 と同時に、シドの背景も段々明かされてきて、どう見てもラスボスな人の影が……。彼に対してはシドがあまりにも頭に血が上りすぎるので、その辺をアニスがバランスを取ってやればいいのではないかと思わないでもないですが。現時点では少々難しいような気もします。「家族」である2人が力をあわせて……なんてことも、期待してしまうわけですが。
 ジークが意外とモテていたのに驚き。なんというか……ビアンカには強く生きて欲しいです。いやほんとに。

肷

「ミスティック・ミュージアム3~I Pledge For My Dear~」

■読んだ本メモその2。
「ミスティック・ミュージアム3~I Pledge For My Dear~」(藤乃都・HJ文庫)
ミスティック・ミュージアム3~I Pledge For My Dear~ (HJ文庫)
 大英博物館で出会った、古き異国の神アルダと平凡な大学生ダドリー。ふたりの前に現れたのは、ブラックフォード侯爵エドワードだった。彼はありとあらゆる手段で、アルダを手に入れようと画策する。いったい何のために?そして侯爵の後ろに佇む白い女神の正体は?

 シリーズ完結。あと2冊くらいは続くのかと思いましたが、あっさり終わってしまいました……。ラスボスなキャラを出して〆にするよりは、2人の日常を、短編でもいいのでだらだら~っと続けて欲しかったですねー。女の子たちの攻防戦ももっと見たかったです。
 敵に関してはだいぶ小物で肩透かし。ダドリーがあれだけ頑張ったのに、最後の最後で……というのも残念な感じでした。2人の関係の落としどころはまずまずよかったと思うだけに、余計にそう感じてしまいます。
 色々と勿体無い、と思ってしまう作品でした。

肷

「スクランブル・ウィザード3」

■今日読んだ本メモ。
「スクランブル・ウィザード3」(すえばしけん・HJ文庫)
スクランブル・ウィザード3 (HJ文庫)
 冬休み、久々に実家に帰った月子だったが、父親と言い争いの末に家を飛び出してしまう。行くところのない月子は、成り行きで十郎の部屋に泊まることに。ふたりっきりのシチュエーションにドキドキの月子は舞い上がるが…その頃、氷見谷は密かに能勢と会い何事かを画策していた。

 シリーズ第3弾。
 戦闘その他はまだしも、女の子2人の恋愛模様についてはあざとさが目に付きました。十郎がわりと落ち着いているので、空回り感が……。やはり年齢差のせいでしょうか。
 今回は学校がメインではなく、十郎本来の職場と、生徒たちとの関わりとが半分ずつくらいで、結構いいバランスでした。能勢に関しては裏切りフラグ立てて月子あたりに成敗されそうな気がしないでもないですが。
 ラストで出てきたあの人は、「恨まれることで遠ざけたい」のか単なるヤンデレなのか判断に困るところですが……後者の可能性が高いのが何とも。本格的に登場したら対処が大変そうです。

肷

「アニスと不機嫌な魔法使い2」

■今日読んだ本メモ。
「アニスと不機嫌な魔法使い2」(花房牧生・HJ文庫)
アニスと不機嫌な魔法使い2 (HJ文庫)
 悪の魔導師も撃退し「いまから素敵な親子生活が始まるのね」なんて妄想たくましくしていたアニス。しかし、そうは問屋が卸さなかった!日々巻き込まれるトラブル(全部アニス発)に、乱れ飛ぶ罵声(全部シド)。一体何が問題なのかしら?そんな悩みを抱えつつ、シドの用事で大公様のお屋敷に向かったアニスは……。

 シリーズ第2弾。
 わりとアニスが蚊帳の外であるせいか、1巻よりまったりした印象。女の子たちが仲睦まじい様子は微笑ましくて良いですね。個人的にはビアンカが非常に可愛いです。女の子といえば、ジークの姉達が顔見せだけしてましたけど、今後再登場するんでしょうか。
 別行動が多かったので、アニスとシドの絡みがやや少なめだったのは残念。アニスが作った例の一覧にどんなことが書かれていたのかはちょっと気になりました(笑)。「閣下」でOK出ると多少なりとは思っていたらしいアニスの脳内って……。

肷

「スクランブル・ウィザード2」

■今日読んだ本メモ。
「スクランブル・ウィザード2」(すえばしけん・HJ文庫)
スクランブル・ウィザード2 (HJ文庫 す 3-1-2)
 とある事情で魔法士育成校の教官を務める十郎と、そこで出会った複数施呪能力を持つ月子との間には教師と生徒を超えた絆が芽生え始めていた。そんな折、十郎に憧れる少女・唯里が研修生として赴任。所構わず十郎に絡む唯里にやきもきする月子は、課外授業のキャンプで十郎にアピールしようと考えるが、またしても事件に巻き込まれてしまう……。

 シリーズ第2弾。
 先生のことが気になって仕方がない、でも友達とかにはそれを知られたくない、そんな月子のくるくる回る心境が微笑ましくて可愛かったです。文面だけ見れば過激な台詞も、先生を慕えばこそ。十郎がかなり押され気味だったので、これは将来、尻に敷かれそう……と思ってしまいました。もっとも、そうなるには十郎の姉・一花が最大の障壁のような気がしますが。「その時」が来たら、果たして十郎は何を選ぶのか。
 それにしても、生死不明扱いの人たちは堂々と出て来過ぎのように思えます。偽名は使っても整形とかはしてないようですね……。その辺はちょっと謎です。

肷

「ミスティックミュージアム2~For Your Eyes Only~」

■今日読んだ本メモ。
「ミスティックミュージアム2~For Your Eyes Only~」(藤春都・HJ文庫)
ミスティックミュージアム2~For Your Eyes Only~ (HJ文庫 ふ 4-1-2)
 ふとしたきっかけでダドリーたちが出会った女性新聞記者ヘレン。彼女は、世間を騒がせていた「悪魔の聖書」発見の報を、記事にした人物だった。その聖書をめぐり次々に起こる怪事件は、悪魔の所業なのか!? 一方、ヘレンの登場でアルダとダドリーの関係にも微妙な変化が……。

 シリーズ第2弾。
 帯とか見るとどうもヘレンがライバル扱いのようですが、実際にはそうでもなかったです。恋愛面でも、他の面においても。恋愛方面でいえば、シンシアの方がこの先の展開に期待できそうです。シンシアと出かける度に、頭上で焼きもち焼いてる女神様に困らされるダドリーの図、が確定でしょうね。血なまぐさい事件より、もっとそちらが見たいなぁと思います。
 誤植聖書にまつわるあれこれに、「神とは何か」という問いかけ。面白かったんですが、殺人事件だとか謎の人物だとか、間に色々入りすぎてちょっと散漫になってしまった感がありました。そして今回増殖してるおっさんキャラたち。次回以降の出番にも期待しています。

肷

「ミスティック・ミュージアム」

■今日読んだ本メモ2。
「ミスティック・ミュージアム」(藤春都・HJ文庫)
ミスティック・ミュージアム (HJ文庫 ふ 4-1-1)
 大英博物館に通い課題のレポートに奔走するダドリーは、夜の博物館で自分を神だと名乗る尊大な少女アルダに出会う。博物館館長パニッツィの勧めもあって、実体の無い幽霊のような女神との、奇妙な生活が始まった。そんなある日、街に繰り出したダドリーに白刃が迫る!
 第1回ノベルジャパン大賞佳作受賞作。
 全体的に手堅い印象。面白いキャラだなぁと思ったのはパニッツィ館長――の家のメイドさん(笑)。出番が少ない割りにインパクトありました。もちろん、館長も良かったんですけどね。実在の人物である、というのはあとがきで初めて知りました。
 女神様と一緒の生活……ということで恋愛方面を期待したのですが、あんまりそっちに発展しなかったですね。信頼するかどうか、くらいのレベル。シンシアとのデートもあっさり風味で、もうちょっと恋の鞘当とかして欲しかったなぁと思いました。

肷
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